症状について
足とは、足首からつま先までの範囲をいいます。
立つ、歩く、走るという日常生活動作において、欠かせない部位でもあるわけですが、これらの動作は全体重を足で受け止めて動かしていくので、負担がかかりやすいこともあります。
それだけに様々な症状が足関節(足首)や踵、足底、足指などで、起きやすいのですが、多くの方は足に靴が合わない、足や足首に違和感があると思っても、そのままにしておくケースも少なくないばかりか、かばうような歩き方をするケースも見受けられます。
このような状態を続けると、膝や股関節、足首などほかの部位にも負担がかかり、症状の悪化につながることがあります。
したがって、痛みや腫れが続く、歩きにくさを感じる、足が変形している等がみられる場合は、速やかに当院をご受診ください。
以下の症状に心当たりがあれば、
一度ご受診ください
- 歩く、走るなどすると足に痛みが出る
- 長時間立っていると足が痛くなる
- 足の親指が変形している
- 足の指の付け根が痛む
- 足の裏が平らになった気がする
- 足にしびれがある
- 足裏や踵が痛む
- アキレス腱や踵の後ろの部分が痛い
- 足に腫れがみられる
- 足の甲が痛い
- つま先立ちができなくなっている
- 靴を履くと特定の箇所に当たり、痛みが出る
- 歩きにくさを感じ、長く歩くのがつらくなっている など
外反母趾
外反母趾とは、足の親指が人差し指側に「くの字」に曲がり、親指の付け根が内側に突出している状態です。第1中足骨が内側に開き、その先の基節骨が人差し指側を向くことで生じます。女性に多くみられるのも特徴です。
原因には、足に合わない靴や歩き方、遺伝的要因などがあります。特につま先の細い靴やヒールの高い靴を履き続けると、親指や足指の付け根に負担がかかり、発症・悪化のリスクが高まります。
主な症状は、親指の付け根の突出した部分が靴に当たることによる痛みや発赤、腫れなどです。進行すると、靴を履いていない状態でも痛みが出たり、人差し指にも変形がみられたりすることがあります。
治療は、症状が軽度であれば保存療法を行います。足に合った靴やインソールを使用するほか、痛みや炎症に対してNSAIDsやアセトアミノフェンなどの内服薬、外用薬を用います。また、足趾(そくし)体操やストレッチなどのリハビリテーション(運動療法)も行います。
保存療法で痛みが改善しない場合や、変形が強い場合には、手術療法(骨切り術 等)が検討されます。
扁平足
足の裏には「土踏まず」と呼ばれるアーチがあり、歩行時の衝撃を吸収したり、体重を支えたりする役割があります。このアーチが低下・消失し、足の裏が地面に広く接する状態を扁平足といいます。
成人期以降に発症する扁平足は中年女性に多く、加齢による筋力低下や肥満・体重増加、長時間の立ち仕事などによって、後脛骨筋腱が変性・断裂することなどが原因となります。
一方、幼児期は足の筋肉や靭帯が十分に発達しておらず、足底の脂肪も厚いため扁平足になりやすいですが、成長とともに足のアーチが形成され、多くは改善します。
主な症状は、足や足指の痛み、歩行時の違和感などです。
治療は、足に合った靴を選び、インソール(足底板)を使用して歩行時の負担を軽減します。また、足のアーチを支える筋力を鍛えるリハビリテーション(運動療法)を行います。痛みがある場合は、NSAIDsなどの薬物療法を用いることもあります。
重症化して日常生活に支障がある場合には、手術療法(骨切り術 等)が検討されます。
アキレス腱付着部炎
アキレス腱付着部炎とは、アキレス腱と踵の骨が付着する部分に炎症や痛みが生じる状態です。
スポーツや肉体労働などによってアキレス腱に繰り返し負荷がかかることで、腱の付着部に微細な損傷や変性が生じ、発症すると考えられています。
主な症状は、踵付近のアキレス腱の痛みや、つま先立ちのしにくさなどです。運動開始時に痛みが出ても、運動を続けることで一時的に痛みが和らぐことがあります。進行すると安静時にも痛みが続き、歩行などの日常生活に支障が出ることもあります。
治療は基本的に保存療法を行います。まずはランニングやジャンプなど、痛みを悪化させる運動や動作を控えます。また、アキレス腱付着部を圧迫しにくい靴を選ぶなど、シューズの見直しも行います。
痛みや炎症に対しては、NSAIDsなどの消炎鎮痛薬や外用薬を使用します。症状が落ち着いてきたら、アキレス腱やふくらはぎの柔軟性・筋力を改善するリハビリテーション(運動療法)を行います。
保存療法で痛みが改善しない場合や、日常生活・スポーツ活動に支障が続く場合には、手術療法が検討されることもあります。